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金融用語解説!マネタリーベースとマネーストックとは何か?

ベースマネーとも呼ばれる。マネタリーベースって何のこと?

 

 

日本の経済動向や金融の動きに関して正しく理解するためには、金融用語をきちんと覚えておく必要があります。
マネタリーベースとは、日本銀行が供給している通貨のことをいい、マネーストックの基となることから、ベースマネーとも呼ばれます。
そしてマネタリーベースは、現金通貨(日本銀行券や補助貨幣)と民間金融機関の補遺亭準備預金(日銀の当座預金に預けられているもの)を合算したものです。

 

マネーストックを見れば、世の中に出回っているお金の総量がわかる!

 

前章で、マネーストックという言葉が出てきました。
マネーストックとは、通貨残高と呼ばれるもので、世の中に出回っているお金の総額のことです。
これは、金融機関全体が持っているお金が、経済全体にどの程度供給されているのかを見るために、利用されている指標です。
具体的には、金融機関や中央政府を除いた、一般法人や個人、地方公共団体が持っている通貨量の残高を集計したものを指します。
計算方法は、マネタリーベース×貨幣乗数あるいは現金通貨+預金通貨となります。

 

 

マネタリーベースとマネーストックの関係を理解すると、景気の状態がよくわかる!

 

通常、マネタリーベースの供給が増加すると、マネーストックも増えます。
銀行がお金の貸し出しを増やし、一般法人や個人、地方公共団体が借金をすると、お金が増えていくことになるのです。
具体的に説明すると、Aという会社が設備投資のためにB銀行から1億円を借り、C者に支払います。
支払いを受けたC社は、B銀行にその1億円を預金します。
そしてB銀行は、D社にさらに1億円を融資します。
D社から支払いを受けたE社が、B銀行に預金をすることで、預金の総額は3億円に増えるのです。
つまり、誰からお金を借りると、誰から利益を得るという循環が生まれ、世の中の景気が良くなっていくのです。
日本銀行の役割の一つに、マネーストックの調整があるので、今後の動きをチェックするためにも、この二つの言葉と関連について、理解しておきましょう。

 

 

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