アコムのCMの歴史を貸金業法の時代の流れとともに追ってみた

出典:【アコム公式】TVCM「ねごと篇」

 

 

こんにちは、ろんどん君です。
突然ですが、昔のアコムのCMって覚えていますか?

 

 

ラララむじんくん、ラララむじんくん、ララララ~♪

 

はじめての、アコム♪

 

 

昔は今よりも頻繁にテレビで消費者金融のCMが流れていました。

 

プロミスといえば、姫と付き人がコメディタッチなやり取りをする
「黄色い看板、プロミス!」

 

当サイトライターのJinが書いたプロミスのCMについてのコラムはこちら

 

アイフルといえば、パパとチワワとの出会いや生活が描かれる
「どうする?アイフル!」

 

当サイトライターのしちさんメガネが書いたアイフルのCMについてのコラムはこちら

 

そして、
アコムといえば、「地球寄ってく?」「いいねー!」でおなじみのむじんくん、

 

 

上記のセリフがとても印象に残っています…昭和生まれ、年齢がバレますね。

 

 

反面、平成生まれの若い人には、消費者金融のCMはあまりなじみがないのではないか?と思います。

 

平成は、消費者金融にとって激動の時代となりました。

 

多重債務の増加などにより過剰な取り立てが横行し、金利の高さも相まって社会問題化、そして根本を揺るがすことになった貸金業法の改正、そして金利が規制されたことによる過去の過払い金請求…etc。

 

今回のコラムは、現在のCM、過去の傑作とされるCM、そしてなぜ規制が入るようになったのか、について書いていきます。

 

ろんどん君(キャッシング大全専属ライター)

 

恥の多い生涯を送って来ました。音楽、芸術、ファッション、フットボール、あとは自分が好きです。

 

現在の放映中のCMは一体どんなもの?

まずはじめに、アコムの現在放映されているCMについて調べてみました。

 

2018年の8月より、渡部篤郎さん扮する部長と、その部下の役として佐藤美希さんが出演し、主にシュールなかけ合いが行われるといったものとなっています。

 

 

佐藤美希さんはとてもおきれいな方ですね。
ろんどん君はショートカットの女性がタイプなので、Instagramをさっそくフォローしてしまいました(笑)

 

・アコムTVCM「恋バナ篇」30秒

 

さて肝心のCMですが、部長である渡部篤郎さんがなぜか入社式の新入社員たちの席に紛れ込み、過去に自分が入社式で一目ぼれをして、即告白したという思い出を語るというよく意味の分からない内容となっています。

 

どういう意図があるのか…考えたら負けなのかもしれませんね。

 

 

お次はこちら。

 

・「デスク篇」

 

今の時代らしいな、と思ったのはテレビで目にするだけではなく、このような短い動画をYouTubeの広告で目にすることが多いということ。

 

スキップが出来ない6秒という枠の中でのこの広告は、とてもシュールに映ります。

 

 

自動契約機(むじんくん)のCMはなんと、賞をとっていた!

私が過去に一番印象に残ったアコムのCMといえば、セイン・カミュさん扮するチャント星人が色々なシチュエーションで支払いに困り、「地球寄ってく?」「いいねー!」のセリフとともに自動契約機を利用し、「ラララむじんくん、ラララむじんくん、ララララ~」という音楽が流れるものでした。

 

・「宇宙 限定モデル篇」

 

こちらのCMは全日本シーエム放送連盟主催のCMフェスティバルでACC賞を受賞するほど話題になりました。

 

しかし、このCMがお茶の間を賑わせ知名度を上げてしまったことで「自動契約機を使って安易に借り入れられるような印象を与え、多重債務につながる恐れがある」と言われ、その後の「むじんくん」ということばの自粛や金利などの表示の明確化へとつながっていきます。

 

個人的には数秒の金利表など提示されてもほぼ見えませんし、むじんくんという名称を自粛することで一体何が変わるのか?という気持ちしか沸きません。

 

本音と建て前、とっても日本らしいですね。

 

むじんくんの由来となった日本らしい相互扶助について以前にコラムを書きました。

 

そういえば「はじめてのアコム」ってフレーズはいつから使われている?

アコムといえば、これ。
一番のキャッチフレーズ、「はじめてのアコム」はいつから使われ始めたのか調べてみました。

 

2000年9月から始まった、鈴木崇さんがCMソングをうたったバージョンが最初のようです。

 

そして、その後2002年ごろにアコムのCM出演をきっかけとしてブレイクし一世を風靡した、小野真弓さん出演のCMはこちら。

 

 

このように複数の過去CMを見ていてろんどん君は思ったのですが、一番目をひいたのは、非常に高金利であったということ。

 

 

現在のアコムと比較してみましょう。

2019年 2002年
融資額 1万円~800万円 1万円~50万円
貸付利率(実質年率) 3.0%~18.0% 13.14%~27.375%
遅延損害金(年率) 20.0% 29.20%
担保・連帯保証人 不要 不要

 

2019年現在では改正された貸金業法によって20%以下と定められている実質年率ですが、2002年当時は利息制限法に定める上限金利(20%)と出資法に定める上限金利(29.2%)のダブルスタンダードが存在していました。

 

これはグレーゾーン金利と呼ばれ消費者金融は当時、出資法に定める上限金利をもとに金利を決めていたようです。

 

 

 

なぜ広告に規制が入るようになったのか?90年代、ゼロ年代の消費者金融業界について

消費者金融はかつて1970年代に多重債務者が増加したことにより社会問題化しました。

 

サラ金問題、サラ金地獄ともいわれるこの状況は、世論からの大きな批判を呼び、マスコミもサラ金の広告、CMを排除、規制をしていくこととなったのです。

 

 

その後1980年代に入り法律の改正、規制の強化によって悪質な業者はどんどん淘汰されました。

 

この時期、「サラ金」という名称のイメージが悪いため自分たちで「消費者金融」と名乗り、経営の健全化、イメージの回復を積極的に推し進めていきます。

 

 

90年代に入ると、自動契約機の普及により気軽に借り入れることが可能になり、キャッチーでユーモラスな消費者金融のCMもあり社会的な信用は少しづつ回復しました。また、後半には大手が続々と上場し、社会的な地位を高めた時期といえるでしょう。

 

この時期に前述したアコムのCM「むじんくん」が賞をとっていることからもその回復、向上が実感できますね。

 

アコムの自動契約機(むじんくん)について、詳しくはこちら

 

2000年以降、出資法の改正により上限金利が40.004%から29.2%に引き下げられました。

 

このことで小さな業者のさらなる淘汰が進みましたが、一方で規制が緩和され頻繁にCMが放映されることにより、そのCMのキャッチーさから借り入れるハードルが下がったのは事実です。

 

のちに厳しい取り立てや多重債務の増加による世論からの批判や、グレーゾーン金利の問題が表面化していくことになりました。

 

貸金業法が改正された経緯について詳しくはこちら!

 

このように社会問題化したサラ金問題などによって貸金業法が改正されることとなり、再びCMも規制の多い時代に突入していきます。

 

言いたいことが言えずによく意味の分からない消費者金融のCMは、ある意味時代を反映したものとも言えますよね。

 

それはアコムだけではなくプロミスやアイフルでも一緒です。よく意味が分からないCMに関してはC大全ライターの「JIN」と「しちさん」が語ってくれているのでそちらをご覧ください。

 

その後のCMの変遷についてもいずれ言及したいとは思いますが、今回はここまでとします。

 

当サイトライターのJinが書いたプロミスのCMについてのコラムはこちら

 

当サイトライターのしちさんメガネが書いたアイフルのCMについてのコラムはこちら

 

 

まとめ

貸金業界の時代の流れを見ながら、その時々に放映されたアコムのCMを振り返ってきました。
こうやってみると規制と緩和の繰り返し…消費者金融の歴史も面白く理解できますね。

 

しかし、法改正後のCMはとにかく何の会社なのかがさっぱりわからないCMが増えており、はたして今の時代、著名な俳優陣を使った巨額の費用がかかるテレビCMにそこまで意味があるのでしょうか?

 

トレンドの作りを焼き増ししたような広告がテレビを席巻していると感じます。規制に翻弄され、それでもなんとか宣伝して認知してほしいという企業努力はわからなくもないのですが…

 

もしかすると、「アコム」がすでに消費者金融であることへの認識が浸透したと判断したうえでの余裕を持ったCM制作なのかもしれないですね。

 

今回紹介した90年代、2000年代初頭から比べると金利も下がり、大きく利便性も上がったアコム。

 

そして貸金業法の変遷の波に揉まれながら、平成を乗り切った消費者金融業界。

 

もうすぐそこまで来ている令和の時代はどのようになっていくのか。今後もアンテナを張り、チェックしていきます。

 

 

ろんどん君(キャッシング大全専属ライター)

 

恥の多い生涯を送って来ました。音楽、芸術、ファッション、フットボール、あとは自分が好きです。

 

アコム

アコムのCMの歴史を貸金業法の時代の流れとともに追ってみた

アコムのCMの歴史を貸金業法の時代の流れとともに追ってみた

アコム

・金利:3.0%~18.0%

・限度額:1万円~800万円
・融資スピード:最短1時間
※原則24時間・土日も即日融資可能

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