日本は現金一律10万円給付!そこで気になる海外の給付金事情まとめ
2020年4月16日、安倍首相が現金一律10万円給付を発表しました。
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実施される予定となっていた所得制限付きの現金30万円給付は取りやめとなり、ようやく一律での現金給付が実現されることになります。
また新型コロナウイルスの影響をふまえた政府の対応については、海外と比較する声もありますが、実際にどのような給付が行われているのでしょうか?
海外の国の給付金事情をまとめました。
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海外の給付金・経済支援をまとめて紹介
アメリカ
- 2020年3月27日にトランプ氏が220兆円の経済対策法案に署名し以下のような対策を実施
- 年収7万5000ドル(約800万円)未満の納税者には、大人最大1200ドル(約13万円)、子ども1人につき500ドル(約5万4000円)が付与
- 中小企業支援には3500億ドルを用意、雇用を維持して従業員に給与を払えば返済不要に
- 感染対策の最前線の医療機関の体制整備に1,000億ドルの支給
(夫婦での共同収入が15万ドル(約1600万円)未満の夫婦は2400ドル)。数ヵ月以内に小切手の郵送、もしくは銀行口座への振り込みとなる。
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イタリア
- 3月16日に3兆円規模の経済対策を発表
- 自営業者やフリーランスには現金給付7万
- 子育て世帯にも7万円の給付
- 育児休暇を最大15日、所得50%の確保
- 住宅賃料の三カ月猶予
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イギリス
- コロナ対策に4.4兆円(300億ポンド)を3月始めの当初予算で投入
- 休業せざるをえなくなった従業員にたいして給与の8割、1人当たり月額最大2500ポンド(約33万円)を政府が補助
- 納税期限の来年への延期
- 家賃滞納の容認
→2020年4月末までに給付が始まる見通し
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フランス
- 3月17日に5兆円に及ぶ経済対策を打ち出す
- 企業には35兆円の融資枠を設ける
- 自営業者やフリーランスに17万5000円の支給
- 賃料や公共料金の支払い猶予
→銀行の融資を受けられない場合には23万円の支給
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ドイツ
ドイツについては2020年の3月25日に、総額7500億ユーロ(約90兆円)超の経済対策を打ち出しており、過去最大規模とのこと。
その中には、中小の従業員や個人事業主などを対象にした500億ユーロ(約6兆円)の緊急支援策も含まれています。
- 従業員を持たない個人事業者及従業員5人までの零細企業に対しては、3か月分の一括給付として最大9,000ユーロを支給(場合によってはさらに2か月間の受給が可能)
- 子育て世帯に現金2万円給付(前月所得で申請可)
- 育児で在宅する保護者に給与の67%を補償(最大6週間の受給が可能)
- 電気・ガス・水道料金が払えなくても止められない
- 芸術家に60万円相当の助成金を支給
ドイツはそのスピード感が評価されており、収入が激減したドイツ在住の日本人カメラマンがオンライン申請をしたところ、その二日後には約166万円が支給されたとのこと。
またその際に収入を証明する書類の提出は一切求められなかったようです。
韓国
- 3月30日に、全世帯の7割にあたる1400万世帯に最大100万ウォン(約9万円)の緊急災難支援金の支給を発表
→高所得層を除く世帯へ人数に応じて一律支給し、単身40万ウォン、4人以上に100万ウォンの給付(支給時期は5月上旬)
→消費に回ることを意図して貯金できない商品券や電子マネーの形で支給
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カナダ
- 2020年3月18日に新型コロナ対策で6兆円規模の支援を発表
- 契約労働者・自営業者・フリーランスなど雇用保険の対象にならない人々を対象に、2000カナダドルを支給(4ヶ月)
- 6カ月間の無利子での学生ローンの返済猶予
- 児童手当の支払いの一時的な増額
- 納税申告期限の6月1日への延長
- 納税者の納税期限の9月1日までの猶予
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マカオ
- 例年7月に市民に給付する現金1万パタカ(約13万5000円)を4月に前倒して実施(実質的な一律現金給付)
- 3月から3か月間の電気・水道料金の全額補助
- 減税
- 高額所得者や公務員を除いた就労者に1万5000パタカ(約20万円)を支給
- 従業員数に応じて企業に1万5000~20万パタカ(約20万~270万円)を支給
- 市民に5000パタカ(約6万7000円)分の電子商品券を配布
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香港
- 2月26日に予算案を発表し、18歳以上の市民1人あたり1万香港ドル(約14万円)の現金支給柱にした総額1200億香港ドルの経済対策を盛り込む
- →香港政府の財政長官は自身のブログで、7月上旬にも受付を開始し、夏のホリデーシーズンには受け取りを開始できる準備を進める方針
海外の給付金・経済支援をふまえて―日本の対応は遅い?―
これまで見てきたように、所得制限なしで全国一律の現金給付が予定されているのは今のところ日本だけのようです。
マカオでは例年は7月に市民に給付する現金1万パタカ(約13万5,000円)を4月に前倒ししたりと、小さい単位では一律の現金給付が実現されているところもあります。
もちろん日本も海外とおなじように後々なんらかの制限を設ける可能性もありますが、厳しい財政状況のなかで所得制限なしで国民に一律の現金給付を決めたことは評価されるべきでしょう。
一方でそのスピードを巡っては国内外から批判の声も出ていました。
アメリカでは、3月13日に非常事態を宣言し、最大500億ドルの財政出動を可能にしました。
25日には議会によって総額2兆ドル(約220兆円)規模の過去最大の支援策を発表、大人1人に最大約13万円、子供には500ドルの支給が決定。
非常事態宣言の一ヶ月後の4月13日にはすでに現金の給付がスタートしています。
日本で緊急事態宣言が発表されたのは、4月7日(東京など7都道府県を対象)。
30万円給付を盛り込んだ補正予算が閣議決定されたのも同日です。
その30万円給付についても国民や国会議員から批判の声が相次ぎ、現金一律10万円の給付の方針を発表したのも4月16日でした。
補正予算案の組みなおしや国会での審議での成立など支給までの手順があるため、支給の時期は早くても5月下旬と見込まれています。
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方針変更を考えなくても、30万円の給付時期も「5月を目標」とされていたため、やはり1~2ヶ月はかかるでしょう。
海外でのこうした経済支援策のスピードをみると、やはり日本の対応は遅いと言えるのかもしれません。
ただその国ごとに税率や保険制度などは異なり、当然財政や人員などリソースの問題もあるため、支援の程度や速さを比較して何かを結論付けてしまうのもフェアではない気がします。
あくまでその国のみに焦点を当てた場合にもっと早く対応できたのかどうかをみるべきでしょう。
安倍首相自身も4月17日の記者会見で、当初から一律10万円の給付案を盛り込まなかった件について、感染が収束したり、収束する見通しがたった段階での配布を検討していたことを説明。
そのうえで「もっと早く判断しておけばよかった、責任は私にある」と述べています。
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30万円給付の議論を含めた経済対策も3月には行われていましたが、やはり今ほど情勢が深刻ではなく、財政状況のこともあり判断が難しかったのかもしれません。
とはいえ10万円の給付も5月中に行えるように急ぐとのことなので、今はそれを待つことにしましょう。
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金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」によれば、単身世帯の38%が貯蓄がなく、また2人以上の世帯の23.6%が金融資産を保有していない=貯蓄がないことが明らかになっています。
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こうしたものを上手く活用して、困難な時期を乗り越えていきましょう。
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