個人信用情報とは
ざっくり言ってしまうと金融機関との取引の記録のことです。
例えば・・・
- ローンやキャッシング、クレジットカードに申し込んだ履歴
- 申し込みの結果
- ローンやクレジットカードの返済履歴
- 延滞
- 債務整理
これらの情報が個人信用情報として専門機関に一定期間保管されます。
銀行や消費者金融、クレジットカード会社などの金融機関は、申込者の審査を行う際に、このような個人信用情報を加盟している信用情報機関に参照しているのです。
では日本にはどのような信用機関があるのでしょうか
日本の個人信用情報機関
CIC(シーアイシー)
銀行・消費者金融・クレジットカード会社のほとんどが加盟しており、日本最大の信用情報機関です。
1ヶ月に1度は情報を更新しており、常に最新の信用情報を保持しています。
登録情報
氏名・生年月日・電話番号・郵便番号・住所・勤務先名・勤務先電話・クレジットカードの契約年月日・契約の種類・残債額・返済状況・入金状況・終了状況・登録会社名
JICC(日本信用情報機構)
主に消費者金融系の企業が登録しており、旧CCB、旧テラネット、旧全情連が合併した機関です。
信用情報の更新は、新たにローンを組んだ時や登録内容に変更があった日の翌日までには更新が行われます。
またクレジットカードの場合は原則月に一回となっていますが、加盟している金融機関によりタイミングが異なります。
登録情報
氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先、 勤務先電話番号、運転免許証等の記号番号等、登録会員名、契約の種類、契約日、貸付日、 契約金額、貸付金額、保証額等、入金日、入金予定日、残高金額、完済日、延滞等、債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、 破産申立、債権譲渡等、本人を特定する情報(氏名、生年月日、電話番号及び運転免許証等の記号番号等)、並びに申込日及び申込商品種別等
JBA(全国銀行協会)
全国の銀行、信用金庫、信用組合、農協、及び、一部クレジットカード会社が加盟している、銀行系の個人信用情報機関です。
登録情報
登録氏名・旧氏名・性別・郵便番号・本人電話番号・住所・勤務先名・勤務先電話番号・会員コード・店番号・取引種類・貸出形式区分・使途区分・担保有無・極度設定日・極度設定期限・極度設定金額・残債額・更新日(残債額)・実行-事故区分・完済-解約-事故日・返済履歴
CIC・JICC・JBAで共有される情報システムCRIN
各機関が保有する信用情報のうち、「本人申告情報」と「事故情報」を共有しています。
・本人申告情報とは、身分証の紛失や盗難などの申告があった場合の情報共有。
・事故情報とは、延滞情報や債務整理情報が共有されます。
CICとJICCで共有される情報システムFINE
FINEで共有される情報は
・本人特定情報(氏名・住所・生年月日など)
・契約情報(契約年月日・貸付金額・残債・遅延の有無)
・申し込み情報
このように、各金融機関で参照先の信用情報機関が違っても、信用情報機関同士での情報共有が密にされているため、申し込み、遅延、事故などの情報は必ずばれてしまうのです。
しかし、共有される情報は保管期間内の情報に限りますので、保管期限が過ぎた情報は共有されません。(10年前に1度してしまった延滞など)
どんな情報が保存されどれくらいの期間保存されるのか
申し込み時(保存期間:最長6カ月)
ローンやクレジットカードへの申し込みは契約の有無にかかわらず全て信用情報に記録されます。
記録情報
・申込先
・個人情報(氏名・生年月日・電話番号など)
・申込日
・商品の種類(クレジットカード、ローンなどの商品内容)
契約時(保存期間:最長5年間)
ローンやクレジットカードの審査に通過し契約に至った情報も記録されます。
記録情報
・契約日
・契約した商品内容
・契約金額(限度額)
・支払い回数など
返済時(保存期間:最長5年間)
返済状況も記録されます。
記録情報
・返済日
・返済予定日
・残高
・完済日
延滞発生時
信用情報機関では「3ケ月以上返済が滞ること」を延滞と定義していますが、金融業者によっては延滞情報を信用情報に登録する期間はまちまちなようです。
記録情報
・延滞した商品内容
・延滞解消状況
・延滞発生日(CICのみ)
・延滞解消日(CICのみ)
保存期間
CIC・JBA:延滞解消から最長5年間
JICC:延滞解消から最長1年間
保存期間が機関により設定が違いますが、延滞情報は各機関で共有されるので最長5年間は情報が残ると思っておいた方がいいでしょう。
強制解約時(保存期間:最長5年間)
延滞を続けていたりすると金融業者側から強制的に契約を解除される場合があります。
当然その情報も記録されてしまいます。
記録情報
・強制解約の事実
・強制解約に関する延滞情報
任意整理時(保存期間:最長5年間)
任意整理時にも信用情報は記録されます。
記録情報
・任意整理の事実
・任意整理に関する延滞情報
任意整理の情報は5年間記録されますが、金融機関によって情報を登録するタイミングがマチマチです。
基本的には任意整理について合意があったタイミングで登録されますが、遅い場合は任意整理後の返済まで終えてから登録されるという事もあるようです。
つまり、返済まで完了してから5年間と思っておいた方がいいでしょう。
任意整理のメリット・デメリットについてくわしくはこちら
自己破産・個人再生時
自己破産時、個人再生時もそれに関わる情報が記録されます。
記録情報
・自己破産や個人再生の事実
・自己破産や個人再生に関わる延滞情報
保存期間
・CIC・JICCは最長5年間
・JBAは最長10年間
自己破産、個人再生情報は機関によって保存期限が異なりますが、債務整理に関する情報は各信用情報機関で共有されますので、最長10年間は残ると思っておいた方がいいでしょう。
また、信用情報に登録されるタイミングも金融機関によりマチマチです。
一般的に多いのは自己破産は免責許可が下りたタイミング、個人再生は完済してからというのが多いようです。
まずは自分の信用情報を知ることが大事
ローンに通らない、クレジットカードが作れないという悩みを持っている方は、一度自分の信用情報を開示してみることが必要です。
審査に通らない理由としては、過去の延滞情報や債務整理情報、逆に何も情報がない人、半年以内に申し込みが多い人(申し込みの情報保管期間は半年)などがあげられます。
最近とても多いのが携帯料金の延滞です。
携帯料金ぐらいどうってことないと思っている人が多いのですが、最近は携帯を契約する際の割賦(2年間で機種代を分割で払う購入方法)は立派なローンなのです。
ローンを延滞すると当然信用情報にキズがつき、最長5年間その情報は消えることがありません。
また、同姓同名、同誕生日などで間違えて登録されていたり、金融機関の登録ミスでなんの落ち度もない人に事故情報がついていたりと、誤った情報が登録されていることも多いそうです。
特におまとめローンなどを検討している人は、多重債務である自分の情報がどのように登録されているかを知る必要があるでしょう。
内容によっては債務整理などの手段をとることも考えなくてはなりません。
債務整理の種類やメリット・デメリット、手続きの方法についてくわしくはこちら
信用情報の開示はどこの機関に請求すればいいの?
CIC、JICC、JBAの3機関は情報が共有されています。
例えば、JICCで載っていない記録でも、CICでは載っている可能性がありますので、3機関すべての情報を開示し総合的に判断する必要があります。
申請の方法はインターネット・郵送・窓口の3種類となっていますが、2020年現在はコロナウイルスへの対応のためインターネットでしか受け付けていないところもあるので注意しましょう。
以下の記事では信用情報の開示手続きの方法や新型コロナをふまえた受付の対応状況について解説していますので、あわせて参考にしてください。
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