高校生が即日融資でお金を借りることができる金融機関はありません。

高校生が自由に使えるお金はあまり多くはなく、アルバイト代やお小遣いの範囲でやりくりをしていても、どうしてもお金が足りなくなってしまうこともあります。

では、「手持ちのお金がないけれど、今日中にお金が必要！」という状況になった時、高校生が即日融資でお金を借りることはできるのでしょうか。

金融機関で高校生は借入はできない！親の同意があってもダメなの？

日本全国、様々な金融機関でローン商品が取り扱われていますが、実はどの金融機関でも高校生がお金を借りることはできません。

大半の金融機関ではローンの利用条件に20歳以上という年齢制限を設けており、この要件を満たしていなければ、たとえアルバイトである程度の収入があったとしても申し込むことができないのです。

では、なぜ20歳未満が申し込みができないかというと、民法上、未成年者の単独での契約行為が認められていないためです。

民法4条には「未成年者の契約取消権」が定められており、未成年者が親権者の同意なしで申し込んだ契約は無効にできるとされています。

契約が無効になれば、未成年者は借金を返還する義務がなくなるため、金融機関側は貸し倒れになってしまうリスクがあるのです。

法律では、親権者の同意があれば未成年者も法律行為ができるとされていますが、実際には同意を確認するだけでも時間やコスト、リスクが大きいので、ほとんどの金融機関で親権者の同意があっても未成年者への貸付は行なっていないのが実情です。

例外的に20歳以下の未成年でも申し込める学生ローンを取り扱っている金融機関もありますが、こうしたローンが対象にしている未成年とは高校を卒業した18、19歳を指しており、高校生が申し込むことはできません。

お金が足りない時、高校生はどうするのがベスト？

金融機関でローンを組めないとなると、高校生がお金を工面するにはどのような方法があるのでしょうか。
まず、最も安全で確実なのが、両親からお金を借りる方法です。

今月は買い物をしすぎて遊ぶお金が足りないといった理由であれば、お金を貸してもらえない場合もありますが、両親が納得するような相応の理由があるならば力を貸してくれる可能性は十分にあります。

なぜお金を貸して欲しいのか、どのようにして返済するのかなど、きちんと誠意を見せて具体的に説明することが大切です。

「両親には怒られそうだから、友達や先輩にお金を借りよう」と考える方もいるかもしれませんが、家族以外から借りるのは、トラブルになるケースも多く、あまりオススメはできません。

「いつまでたってもお金を返してくれない！」「返済金額が足りない」など、一度お金に関するトラブルが起きてしまうと、互いの関係にも亀裂が入ってしまいます。

金融機関での融資の際には必ず契約書を取り交わしますが、友人とのお金の貸し借りは口約束で行われることが多いため、金銭トラブルに繋がりやすい要因となっています。

その他には、アルバイトをするという手もあります。
日雇いの短期バイトであれば、その日の仕事終わりにバイト代を現金で手渡しするケースも多いので、高校生でも当日中にお金を調達することができます。

未成年者に付けこむ違法業者に要注意！絶対に手を出さないで！

銀行でも消費者金融でも、一般の金融機関では高校生への貸し出しを行うことはありません。

もし、高校生でもすぐにお金を貸すことができるという業者がある場合、それは違法業者である可能性が非常に高いです。

違法業者は「審査なしで即日融資」「誰でもすぐにキャッシング」などの宣伝文句で、どこからも借入ができない訳ありの人を罠に誘い込みます。

高校生ほどの年齢であれば「闇金は利用してはいけない」と分かっているはずですが、お金に困って追い込まれた状況に陥ってしまうと正常な判断ができなくなり、つい手を出してしまう方もいます。

闇金で一度借りてしまうと、法外な金利で雪だるま式に借金が膨らみ続けていきます。

収入のある会社員でも闇金に手を出すと返済に苦しんでしまうのですから、高校生には到底返済ができる額ではないということは明らかです。

どんなに魅力的な内容の広告を目にしたとしても、それは闇金の巧妙な罠なので、「少し借りるだけなら大丈夫だろう」と安易な気持ちで手を出さないようにしましょう。

高校生が金融機関で即日融資を受けることはできない！まずは保護者に相談を！

お金を貸してくれる金融機関は数多くあるものの、高校生に融資をしてくれる金融機関はありません。

万が一、「高校生でも借入OK」「無審査で誰でも即日融資」などの宣伝をしている業者があるとすれば、それは違法な闇金だと考えて間違いはないでしょう。

今日中にどうしてもお金が必要な場合は、闇金や怪しい業者に絶対に手を出さず、まずは保護者に相談することが必要です。

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