アイフルは生活保護受給中に借入できない

経済的に困り生活保護を受けている人の中には、「アイフルなどの消費者金融でお金を借りられるともっと楽になるのに…」と考えている方もいるでしょう。

ただ、すでに生活保護を受給している場合には安易にアイフルへの申し込みをすべきではありません。

生活保護は何らかの理由で働くことができなかったり、働いても最低限の生活レベルを維持できなかったりする人を対象にした公的な支援制度なので、受給中は色々な制限があるのです。

この記事では、そもそも生活保護を受けていてもアイフルから借り入れができるのか、カードローンを利用すると生活保護は打ち切られるのか、どうしてもお金が必要なときの対処法について説明をしていきます。

アイフルの融資対象になる条件｜生活保護は収入に含まれない？

まず、生活保護の受給中にアイフルから借り入れすることはできるのかについてです。

アイフルの公式サイトでは、融資対象者に関して次のように記載されています。

アイフルの融資条件

この融資条件を見る限りでは「生活保護を受給している」と借り入れができないとは書いていません。
ただし、生活保護を受給している方の多くは、働くことができなかったり、最低限の生活ができないレベルの収入しかなかったりします。

そのため、無職の場合には定期的な収入はありませんし、収入が少ない場合には返済能力はないと判断されて審査には通過できないでしょう。

審査結果は申し込みをしてみないと分かりませんが、これらの理由からアイフルは生活保護の受給中だと借り入れができないと考えてください。

生活保護は収入には含まれない？

生活保護によって支給されているお金は定額ではありませんが、世帯によっては月10万円を超えることもあります。

ただし、アイフルなどのカードローン審査で申告する収入には生活保護で振り込まれるお金は含めません。

カードローン審査での収入とは、働いて得た給与所得や事業所得を指します。
そのため、生活保護だけでなくそのほかの支援金や仕送り、年金などは除いた年収で審査が行われるのです。

アイフルから借り入れをすると生活保護は打ち切られる？

また、生活保護の受給中にアイフルから借り入れができたとしても、カードローンの利用が原因で生活保護が打ち切られる可能性が高いです。

生活保護を受給するためには、働くことができない、現在の収入だけで最低限の生活ができない、預貯金を含めて売却できるような資産を持っていないなどの様々な条件があります。

また、カードローンは申込者本人だけが審査の対象になりますが、生活保護は世帯単位なので扶養・支援してくれるような家族がいる場合には受給の対象から外れる可能性が高いです。

加えて、そのほかの方法でお金を用意できる場合には、先にそれらを利用しなくてはいけません。
つまり、カードローンが利用できる場合には、生活保護の受給条件を満たさなくなるのです。

カードローンの利用はバレる？

生活保護の受給中はケースワーカーと呼ばれる福祉事務所の担当者が支援やアドバイス、生活状況の確認を行います。
また、生活保護の申請時には資産状況の確認が行われ、受給後にもお金の流れを調査されることもあるのです。

そのため、カードローンを利用したことがバレる可能性は十分にあり、悪質なケースだと不正受給として保護費の返還を求められるリスクもあるので注意しましょう。

打ち切りを免れたケースでも、保護費の減額につながる危険性もあり、バレる、バレないに関係なく消費者金融からは借り入れをするべきではないでしょう。

生活保護費は借金の返済に使えない？

生活保護費は制度の目的を考えると、食費や光熱費、家賃、医療費などにあてられるべきです。
そのため、生活保護によって受給したお金を借金の返済に利用することは原則としてできません。

もし、生活保護を受ける前から借金があり返済しなくてはいけない場合には、別の方法で借金問題を解決する必要があります。

生活保護を受けていてアイフルから借りられない場合の対処法

生活保護というのは、受給のための条件が非常に厳しいため、金融機関からの借り入れと併用をするのは難しいでしょう。

ですが、お金に困っている理由が借金の場合には債務整理によって借金自体を減額、もしくは0にすることが可能です。

債務整理には、主に任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があります。
ただ、任意整理と個人再生は借金を減額した上で、残りの金額を返済できる見込みがないと手続きをすることができません。

そのため、生活保護の要件を満たしているケースでは、自己破産を選択しなくてはいけない場合が多いでしょう。

生活保護費は借金の返済にあてることができない一方で、差し押さえの手続きが行われても生活保護費が対象にはなることもありません。
そもそもお金を持っていない人に対しては差し押さえをしても意味がないでしょう。

しかし、生活保護費で借金を返す必要はなくても、何もしなければどんどん利息は増えて、借金は膨れていきます。

そうなれば社会復帰に支障が出る可能性が高いのです。
もし、自己破産と生活保護の申請の両方を検討しているのなら、先に自己破産をしてから生活保護の申請をした方が良いでしょう。

自己破産しても無くならない借金もある？

ただし、自己破産によって返済の義務がなくなるのは金融機関などから借りたお金で、税金などは非免責債権に該当するため、自己破産後も返済の義務が残るのです。

また、借金の理由がギャンブルなどの場合は免責不許可事由にあたり、自己破産の申請をしても免責の許可がおりない可能性もあります。
借金は放置しても解決することはないので、返済が難しいと感じたら、早めに法律事務所に相談をした方が良いでしょう。

生活保護以外の公的な支援制度を利用できないかも検討すべき？

生活保護を受ける前に、ほかに利用することができる支援制度や貸付制度がないかも確認した方が良いでしょう。

住んでいる地域の福祉事務所が相談の窓口になっていることが多いです。
例えば、お金が必要な理由によっては、生活福祉資金貸付制度で借り入れをすることもできます。

しかし、生活保護の受給中にほかの支援制度を利用することは可能ですが、その結果、生活保護費が減額されてしまっては意味がありません。

本当に生活ができないのであれば、まずはその旨を生活保護の担当者に説明をして、増額ができないかを相談すべきです。

生活保護の受給中で融資が受けられなくてもヤミ金には手を出してはいけない

アイフルなどのカードローンを利用するには、返済できるだけの収入が必要になるので、生活保護の受給中に借り入れをするのは難しいでしょう。

一般的には中小規模の消費者金融は審査が甘いとも言われますが、生活保護の対象になるような状態の場合には、どの金融機関に申し込みをしても審査には通りません。

ただ、どこからも借りられなくても絶対にヤミ金に手を出さないようにしましょう。
正規の貸金業者であれば生活保護費を返済にあてるように迫ることはありませんが、ヤミ金の場合には、そもそも法律に違反しているので、そのお金が生活保護費かどうかは関係ないのです。

一度関係を持ち完済後も付きまとわれてしまうと、どんどん経済的に自立するのが遅れていくので、どんなにお金に困ってもヤミ金に手を出してはいけません。

生活保護の受給中はアイフルの審査には通らない！債務整理や公的支援を検討しよう

生活保護の受給中には、安定した収入や返済能力がないためアイフルの審査に通過することはありません。

また、受給中に借り入れをしてしまうと、生活保護の打ち切りにつながる可能性もあるので注意が必要です。

もし、生活保護費だけでは最低限レベルの生活ができないという場合には、担当者に相談をして支給額を増やすことができないかを相談した方が良いでしょう。

ほかの公的支援制度を併用することも可能ですが、支給される金額によっては生活保護費が減額されることもあります。

いずれにせよ、公的な支援制度は受給者の生活と自立のサポートを目的にしているので、そのお金を借金の返済にあてることはできません。
借金の返済に追われていて生活保護だけでは経済的に苦しいという場合には、債務整理によって借金自体を解決すべきです。

自己破産によって金融機関からの借金の免責許可を受けることが可能なので、まずは借金をなくしてから生活保護の申請をした方が良いでしょう。

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